シニアレジデント研修

Program外科専門研修プログラム

施設資格 日本外科学会認定医・専門医制度修練施設、日本消化器外科学会専門医修練施設。
研修責任者 永井元樹
プログラムの特徴

このプログラムの目標は

  1. 標準手術の術者として必要な技量を身につけること
  2. あらゆる症例の周術期管理・外来follow-upができること
  3. 多彩な救急患者さんに対応できること

をめざす。それぞれの項目について特徴をあげる。

  1. 年間手術件数が1,200件以上あり、研修に十分な症例数がある。定時手術は月曜から金曜まで毎日3~5件あり、ほぼ連日手術室に入ることになる。1年目前半は結紮など基本的手術手技の習得を行い、1年目後半から基本的な手術の術者となり、以後徐々に、より大きな手術を経験していく。
  2. 病棟では、卒後10年目以上の経験を有する外科医(指導医)とチームを組み、専修医が担当医として、指導医が主治医として、診療・手術に当たる。専修医は、 指導医が術者となる症例の周術期管理も行うことにより、あらゆる症例の管理法を学ぶことができる。また、2年目からは週1回外来を担当し、手術患者の follow-upや外来化学療法などを行う。
  3. 当院は地域の中核病院として1次から3次救急まで受け入れており、虫垂炎から多発外傷まで、多数かつ多彩な救急症例が経験できる。1年目から外科の救急待機を行い、手術適応の判断など救急での対応力を養う。

以上の他に特徴をあげると、

  • 胸腔鏡・腹腔鏡下手術を積極的に施行しており、胆摘・早期胃癌・早期大腸癌はほぼ全例腹腔鏡下に行っている。開胸・開腹手術で一定の経験を積んだ後、胸腔鏡・腹腔鏡下手術を修得する。
  • 研修内容は、消化器外科、血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、甲状腺外科におよび、幅広い領域を学ぶことができる。
  • 消化管内視鏡検査、消化管造影検査などの検査は、当院消化器内科の協力を得て経験することができる。
  • 学会発表、論文投稿を積極的に行う。
研修過程 年次ごとに術者として経験できる症例は以下のようになる。
1年目
  • 3ヶ月目まで:基本的手術手技(縫合、結紮)
  • 3ヶ月目以後:虫垂切除術、痔核根治術、鼠径ヘルニア根治術、下肢静脈瘤手術
  • 6ヶ月目以後:乳房切除術、胃切除術、結腸切除術、胆摘(腹腔鏡下手術を含む)
2年目 胃全摘術、腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下結腸切除術、直腸前方切除術、腹会陰式直腸切断術、肺葉切除術
3年目

膵脾合併切除を伴う胃全摘、技量・症例により肝切除術、膵頭十二指腸切除術などのmajor surgery、3年間で経験できる主な手術手技の件数は、およそ以下の通りである(内視鏡下手術を含む)。

  • 肺切除術 10例
  • 乳房手術 20例
  • 胃切除術・胃全摘術 30例
  • 結腸切除術 20例
  • 虫垂切除術 20例
  • 直腸手術 10例
  • 痔核手術 20例
  • 胆嚢摘出術 20例
  • 肝切除術 数例
  • 鼠径ヘルニア手術 30例
  • 下肢静脈瘤手術 10例
後期研修終了後の進路 当院で外科スタッフ(一般消化器外科・血管外科・呼吸器外科)として専門医資格の取得を目指すことも可能。
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