専門研修

Program腎臓内科・透析科専門医コース

施設資格 日本腎臓学会認定教育施設、日本透析医学会認定教育施設
研修責任者 宮内義浩
研修期間 1-3年
研修のコンセプト 腎臓内科医としては、一般内科的(内科一般を総合的に診療できる)素養を身につけ、内科専門医の取得をめざすとともに、腎臓病学、合併症も含めた透析患者の管理、血液浄化一般などの研修を必要とし、これらを念頭に置いて研修し、腎臓専門医/透析専門医の取得を目指す。
当院腎臓内科の研修環境
  • 各内科のローテーションが十分可能で、内科専門医を取得すべく十分な症例がある。さらに、全科当直および内科一般外来にて、プライマリケアを習得できる。
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  • 内科専門医取得するべく研修と並行して、腎臓専門医、透析専門医の取得を目指した研修が可能。
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  • 腎臓病学としては、紹介も含め患者が集まってくる環境にあること、49床の腎臓病棟があること、腎生検年間 50-70例と一般病院としては多く施行、また専任の病理スタッフとの腎病理カンファレンスがあるなどの特色がある。
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  • 腹膜透析約5人を含む約400人の維持透析患者を管理しており、ほとんどすべての透析合併症の経験可、また総合病院であることより、TAVIや下肢動脈のEVTを始め、各科の専門治療を要するほとんどの合併症の管理も経験可能。
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  • ほとんどすべての特殊血液浄化が可能。
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  • ICUのローテートも可能であり、血液浄化を必要とする重症患者管理の経験も可能。
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  • 透析患者の剖検数はおそらく日本一と思われ、通常は難しい、剖検を通しての研修も可能。
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  • 透析医学会、腎臓病学会、および関連学会への演題提出や参加を積極的に行っている。
研修課程 1年目
  • 内科専門医を取得するに足る症例数を受け持つため、必要に応じ内科他科ローテートを行う。
  • 各科ローテート中はコンサルトチームの一員として各科および救急外来からのコンサルトに応じる。
  • 月2-3回の救急外来当直と週1-2回を担当する。
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  • 週1回の内科外来の再来を担当する。
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  • 内科学会関東地方会になどに症例を発表する。
2年目
  • 腎臓内科/透析科を主にローテートし、内科専門医取得とともに腎臓専門医、透析専門医を取るべく症例を重ねる。腎臓専門医としては研修1年目となる。
  • コンサルトチームの一員として各科および救急外来からのコンサルトに応じる。
  • 研修医の上級医として研修医の指導に参加する。
  • 腎生検を指導医とともに施行し、手技を習得する。また、腎生検カンファレンスに参加する。
  • 血液透析の原理を理解し、血液透析のプライミングを習得するとともに、急性および慢性腎不全時の透析のメニューの組み方を習得する。
  • 血液透析患者の管理を習得する。
  • 腎臓学会東部部会、日本透析医学会などで症例を発表する。
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3年目
  • 腎透析診療チームの一員として研修医の指導に参加する。また、コンサルトチームの一員として各科および救急外来からのコンサルトに応じる。
  • 腎生検を指導医とともに施行し、手技を習得する。また、組織標本の鏡顕も研修する。
  • 血液透析患者とともに腹膜透析患者の管理を習得する。
  • 持続的血液濾過透析や血漿交換など特殊血液浄化についても習得する。
  • ブラッドアクセス作成の助手として参加する。
  • 腎臓/透析関連の学会に症例を発表するとともに、希望に応じ、臨床研究を行う。
  • 内科専門医、腎臓専門医、透析専門医の取得の準備をする。
4年目(腎臓専門医/透析専門医取得希望者)
  • 内科専門医を取得する。
  • 腎透析のチームリーダーとして患者管理をする。
  • 腎臓/透析関連の学会に症例を発表するとともに、希望に応じ、臨床研究を行う。
  • 内科専門医、腎臓専門医、透析専門医の取得の準備をする。
受験資格 内科専門医 後期研修3年終了後(6年目)
腎臓専門医

内科専門医取得が前提のうえ
3年以上の研修にて目標のカリキュラムを終えること(経験症例とサマリー提出など)
内科専門医研修2年目より連動研修可
⇒最短で後期研修4年終了後(7年目)。

透析専門医 3年以上の会員歴 内科専門医取得
臨床経験6年(初期研修医1年目を除くため)以上 透析経験3年以上⇒最短で後期研修4年終了後(7年目)。
ただ現実は、腎臓専門医と透析専門医を同じ年で取るのは結構大変。
備考

腎臓内科概要(2025年4月1日現在)

  • 病床数49床
  • 腎臓内科専属スタッフ10名(常勤7、非常勤3)
    腎・透析関係の年間入院者数500例
  • 腎生検 年間約40-70件
  • 透析導入 年間80-100例

透析センター

  • 血液透析 約380名
  • 腹膜透析 約5名
  • 血液透析/血液濾過/血液濾過透析/持続的血液濾過透析/血漿交換/各種吸着療法/顆粒球除去などほとんどの血液浄化法に対応。
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