研修医・レジデント

Dr.竹村の海外研修

内科専修医の竹村浩至先生が姉妹病院であるVA West LA Medical Centerにエクスターン研修に行って来ました。VA hospitalではdivision of nephrologyで研修させて頂きました。基本的にはfellowについての見学が主となりましたが、電解質異常から急性腎不全、また透析症例など多様なコンサルト症例を経験することができました。症例については日本と大きな差はありませんでしたが(患者さまの肝炎・HIVの感染率およびdrug abuseの率が高いのには驚きましたが。)、各症例への掘り下げ方、鑑別や生理学的知識を含めた教育的考察が極めて深いことに感銘を受けました。また研修期間中にはCedars-Sinai Hospitalでのtransplant programを見学する機会も頂きました。米国では日本と比して移植件数が格段に多く、特に同病院は積極的に腎移植を行なっています。中には腎移植4回目の患者さんもいるほどでした。目にしたことのないような珍しい症例も多く、家族性地中海熱によるアミロイドーシスやガドリニウム造影剤による腎性全身性線維症などが印象に残っています。そして両院での研修を終えた後にSan Diegoで行われた米国腎臓内科学会(ASN)のmeetingに参加し、世界中から多数の医師が集まる中で、最新の情報から見聞を広めることができました。pre-meetingと呼ばれるいわゆるeducational meetingも聴講しましたが、基本的知識と最新の知見とを合わせながらの興味深いlectureでした。日米の医療の違いを感じつつ、鑑別や生理学的知識などの基礎的知識の重要性を痛感し、そして国際学会にて最新の知識を学ぶことができた非常に貴重な35日間の海外研修でした。


20130305_1_2.JPG20130305_1_1.JPG

20130305_1_3.JPG20130305_1_4.JPG

20130305_1_5.JPG

PAGETOP