臨床病理科シニアレジデント(後期研修)プログラム - Program(シニアレジデント研修) - 研修医・レジデント

シニアレジデント研修

Program臨床病理科シニアレジデント(後期研修)プログラム

プログラムの目的と特徴

患者さんを診察するという意識を常に持ちながら、主に形態学を通じて、病理学的見地から、診断、治療、予後の検討に的確に関われる病理医育成を目標とする。併せて学術的な観点からの検討が出来る事も目標とし、近隣大学との協力の下に、大学院進学や学位取得への道を開いている。
研修指定病院として、約50人の初期研修医の指導に関わることにより、教育スタッフとしての訓練がなされる。

カンファレンス

様々な症例検討会を行い、臨床医との密接なつながりを持ち、活発な意見交換を行う。
臨床及び病理学的見地から検討を加え、最適な医療がなされることを目的とする。

  1. 臨床病理カンファレンス
    • CPC(年4回):剖検症例を中心として、実際に経験した症例の中から興味深い症例や貴重な症例を選び、全国の大学、病院から専門の講師を招き検討会を行う。
    • 研修医向け剖検カンファレンス(毎月第3金曜日):初期研修医を対症として毎月2例の剖検例について検討を行い、初期研修の必修課程であるCPCレポート作成指導を行う。
    • 内科剖検カンファレンス(毎月第1金曜日):内科剖検例(全剖検例の約8割、毎月25例前後)について検討を行う。
    • 呼吸器カンファレンス(毎週木曜日):術前2例、術後2例前後の症例について、呼吸器内科・外科の医師と検討する。
    • 消化器内視鏡カンファレンス(毎週木曜日):術後2例の症例について消化管内視鏡像と病理形態学所見を比較検討する。
    • 皮膚カンファレンス(毎月第4金曜日):診断困難例や稀な症例(毎月4症例)について検討する。
    • 腎臓カンファレンス(毎月第2火曜日):毎月3例前後の腎生検症例について内科医と検討する。
  2. 部内カンファレンス:症例検討(随時)、細胞診カンファレンス(毎週金曜日)
  3. 他病院病理部との症例検討会(年数回)

研修内容及び到達目標

  1. 研修期間は原則として4年間とする。
  2. 研修開始2年後に、屍体解剖資格を取得する。
  3. 研修期間中に日本病理学会認定の病理専門医の資格を取得する。
  4. 研修期間中に近隣大学院(主に千葉大学院大学)に入学し、当院で研修を行いながら、学位の取得が可能。
  5. 研修期間中に、実際の症例に則して、免疫組織化学染色や電子顕微鏡技術、分子病理学の基礎技術等についても習得する。
剖検に関して  (194件/2011年)

医員一人あたり、毎月3例前後の剖検を行う。切り出し、病理診断を行い報告書を作成する。内科症例については翌々月の剖検カンファレンスで病理所見につい て報告し、臨床所見とあわせて検討を加える。また研修医が担当した稀有な症例や教育的症例については、研修医向け剖検カンファレンスで、文献的考察などを 加えてより深く検討する。

病理組織診断に関して  (11,130件/2011年)

可能な限り各種癌取り扱い規約、WHO分類に従って診断を行っている。臨床所見を正しく理解し、肉眼所見、組織所見を統合して診断を行う。必要に応じて、特殊染色、免疫染色、電子顕微鏡、蛍光抗体法、PCR法などの分子病理学的検索を加える。また年間300例前後の術中迅速診断を行っている。

細胞診に関して  (17,804件/2011年)

随時、組織所見との比較検討を行っている。毎週金曜日に行う細胞診カンファレンスでは稀少症例や診断に苦慮した症例について、検査技師、病理医とで意見交換を行う。

研究活動
  • 在職しながら、近隣大学大学院への入学が可能。最短の3年間で博士課程を修了した場合、研修期間中に学位を取得することも可能。学資負担について当院奨学金制度あり。
  • 日本病理学会や細胞診学会、その他各種学会(日本内科学会、電子情報通信学会)に所属し、学会参加や症例報告を通じて、病理学における最近の動向や研究成果を学ぶ。学会年会費及び学会参加費補助制度あり。

取得可能な資格

屍体解剖資格(厚生労働省)、病理専門医(日本病理学会)、細胞診指導医(日本臨床細胞学会)

その他

  • 学閥のない当院においては、臨床病理科にも、学閥がなく、多方面の施設との友好関係を持っている。従って、研修期間中は、様々な施設から訪れる医師との交流が出来ることにより、見識を深められる利点がある。
  • 研修終了後には、地域基幹病院としての、当院の役割を果たすべく、優先的に常勤スタッフとして採用される道がある。