初期研修

Program実践 ~救急外来と病棟研修~

救急外来

救急外来では、あらゆる疾患への緊急対応を含めた初期対応診断のついていない症例へファーストタッチし、そのアプローチ方法を学ぶ。

当直体制

救急外来は、当院では歩いてくる患者さんから救急車でくる方まで一日約180名の患者さんを地域の中核病院として受け入れている。月3回の当直を行い、1次から3次までのすべての救急症例の初期診療をする。当直のメンバーは、1年次研修医2名、2年次もくしは後期研修医3名、救急救命科医師1名からなる。1年次研修医は8月から副当直として救急外来研修が開始される。1年次研修医は問診、診察、検査のオーダーまでとし、副当直の間は、方針決定に上級医、救急救命科の医師の指導およびカウンターサインを必須としている。2年次から正当直として診療にあたるが、上級医、救急救命科指導医と相談しながら診療にあたる。入院が必要な場合や専門科へのコンサルテーションを行い、コンサルトを行う。重症例は救急救命科が直接担当し、集中治療室に入院させる場合もある。研修期間を通じて、どの科をローテートしていても救急外来であらゆる疾患を経験する。救急当直明けは、必ず休養が義務づけられている。2年次に内科をローテート中は、週1回半日の救急外来日直を行う。

救急センターのシステム
コンサルトチーム「待機制」

コンサルトチームは当院では、「待機」と呼ばれているが、全科オンコールで救急外来からのコールに待機している。研修医はこの「待機」の一員としても救急外来にかかわる。3から4日一回ローテート中の科の「待機」チームの一員となる。いわゆるオンコールであるのでコールがなければ自宅で待機してよい。救急外来で診断が困難な場合、当該科に入院が必要な場合など各科にコンサルトが必要な時にコールを受ける。研修医、後期研修医、指導医でチームを組むが最初に研修医が救急からのコンサルトを受ける。「待機」としての方針をチームで相談し対応する。

救急救命科ローテート

救急救命科は2年次に1ヶ月以上ローテートするが、その際は、主に集中治療が必要な重症例を救急救命科指導医とともに診療する。

病棟研修

診断がついた症例の入院管理複雑な症例の診断、入院管理にかかわる。

内科各科では、受け持ち医として、患者さんを直接担当する。
1年次は5名前後、2年次は10名前後を受け持つ。上級医と指導医とともにチームを組み、診療にあたる。救命救急センターや他科からのコンサルトに対して、コンサルトチーム(待機)のファースト(コンサルトを最初に受ける役目)として指導医とともに初期診療にあたる。各科の事情によるが、4から5日に1回程度、コンサルトチーム(待機)に入る。また、2年次に内科各科をローテートする時は、週1回半日の日中の救急外来を担当する。一般外科、脳神経外科、泌尿器科では、上級医について入院患者さんの診療にあたり、救命救急センターからのコンサルトにファーストとして対応する。整形外科、形成外科は、主に救命救急センターからのコンサルトにファーストとして対応する。小児科は、1ヶ月目は、入院患者さんの管理を指導医とともに担当し、2ヶ月目は、救急外来で指導医とともに救急患者さんの診療にあたる。産婦人科は、外来研修と救命救急センターからのコンサルトにチームの一員として対応する。皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科は外来で新患患者さんを指導医とともに診療し、救急外来からのコンサルトにファーストとして対応する。神経精神科は、外来で新患患者さんの診療を指導医とともに行い、入院患者さんを5名前後担当する。臨牀病理科は、組織診断報告や剖検レポート作成を指導医のもとで行う。放射線科、指導医とともにCT、MRIの読影を行う。感染症科は各科からのコンサルトに対応する。

病棟診療体制

一般外来研修

近隣の自治体病院、附属診療所、離島病院(奄美大島)、小児科、総合診療内科にて4週間以上の一般外来研修を行う。

一般外来研修1  一般外来研修2
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