初期研修

Impression志望理由/選んだ理由/魅力

幅広く奥深い基礎臨床能力を身に着けたい

服部正嗣 平成15年度研修医

どんな医師になりたいのか、将来はどこで何をしているのか、漠然とは思い描くことができても具体的な像を結べない状態で自分の旭中央病院での初期研修がスタートしました。将来像が何であろうともその礎となる幅広く奥深い基礎臨床能力を身に着けたい、その環境を求めた選択でした。研修を始めるにあたってこの病院に期待した「豊富な症例」・「グローバルスタンダードを見据えた教育システム」。研修をおえた今、これらは想像以上でした。

年間救急受診患者6万人以上、うち救急車搬送6千台以上という「豊富な症例」はただそれだけで多くのものを習得させてくれました。豊富な症例という環境を活用しさらにそこに深い思考・学習を維持し続けるのが理想です。個人的には症例の豊富さに依存してしまった面を反省していますが、その理想をしっかりと実践している人が旭にはいます。また豊富な症例とは先輩方が築き上げてきた地域住民のみなさんからの強い信頼の結晶であることが日常的に実感できます。患者さんは強く期待してくれています。「困ったら旭に。」そんな思いをもった患者さんが遠方からもやってきます。その中で、医師としての患者さんに対する基本的な態度・精神性に触れられた気がします。

そうした多くの症例を背景に成り立つ「教育システム」も素晴らしいものでした。病院全体が教育・指導することが義務・当然であるという空気に包まれています。海外からの講師招聘・全病棟でアクセス可能なup to date・研修医の学会発表などなど病院全体がグローバルスタンダードを意識していると感じます。日常診療においては、どの科でも専属指導医体制あるいはグループ体制をとった指導がされ、研修医を困らせておかない空気が存在します。それは指導医のみならず、あらゆるコメディカル・事務のみなさんにいたるまであてはまります。そうした日常診療の中に数多くのカンファランスがバランスよく組み込まれています。カンファレンスは純粋に知識を整理・吸収する場であり、自ら主宰し提示する訓練の場であり、同級生・後輩の思慮深い発言を聞いて刺激を受ける場でもありました。

私はこの恵まれた環境での二年間を終えました。それぞれに違う進路を見定めて、それぞれが研修に対して違った目標を持ちながら切磋琢磨していく。この二年間はきらきら・ぎらぎらした目をした同僚たちの様々な考え方に触れ、尊敬できる友人たちに出会うことが出来た場でもありました。闘志に満ちた尊敬できる上級医の先生方に出会うことが出来た場でもありました。私が学生の皆さんにかわってもう一度初期研修を選べるなら迷わず旭中央病院を志望します。

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