初期研修

Impression志望理由/選んだ理由/魅力

初期研修を終えて

重原 光那 2020年度研修医

 研修生活は、新しい科に行くたびに学ぶことがどんどん出てきて、目まぐるしくも楽しい日々でした。私が就職したのはちょうどCOVIDが出始め、医療業界もバタバタしている時期です。マスクをはじめとする医療物品も不足していて、研修が始まる頃は自分たちでマスクを手作りして使っていました。そんな異例の事態で、不安の中始まった研修でしたが、熱心に教えてくださる上級医の先生や頼れる同期に囲まれて、充実した2年間でした。
 2年間という限られた初期研修を実りあるものにできるかは、その人の過ごし方次第だと思います。あまり忙しくないゆとりのある病院に行っても、空いた時間に自分で勉強できる人はどんどん成長していきますし、いわゆるハイパーな病院に行っても一つ一つの症例を大切にしないとただこなすだけになってしまいます。一方で最初に自分に合った病院を選ぶのはとても大切だと思います。私も研修病院を選ぶ時には10箇所以上の病院を見学に行きました。その中でも当院で研修したいと思ったのは、たくさんの症例に出会える環境であるからと、屋根瓦式の教育方針で教え教えられることでより学ぶことができると思ったからです。

 当院は近くに病院が少ないことから、風邪のような軽症例から外傷、脳卒中、心筋梗塞などの重症疾患まで様々な人が救急外来を受診します。1年目の慣れないうちはwalk-inできたバイタルの落ち着いている患者さんのみをみて、2年目になると救急車の対応などもするようになります。2年目になるとある程度自分の裁量で検査や診療の判断をできるようになるので、最初のうちは不安もありますが、それぞれの科の待機にコンサルトするときも最初にかける相手は研修医同士のことが多いので、相談もしやすい環境です。
 また屋根瓦式の教育についてですが、総合診療内科を回る間は1・2年目がペアになって回るので、2年目になると1年目に教えながら仕事をすることになります。教えていると自分の理解が甘かったことに気付いたり、1年目からの質問で自分がわかっていなかったことに気付いたりと、とても為になりました。また、当院は学生さん向けのセミナーも定期的に開催していますが、研修医にとっても学生さんに教えるのは自分の成長につながる絶好の機会です。今年も例年通りたくさんの勉強会が予定されているので、ぜひ一度参加して雰囲気を味わってみてください。
 このサイトをご覧になって、当院での研修に少しでも興味を持っていただけたようでしたら、ぜひ一度見学にいらしていただければと思います。

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